Alibabaって?
alibaba.com(アリババドットコム)とは、
アリババグループが運営する、業販用などの大量購入者向け通販サイトです。
Aliexpressとの違いとAlibaba.comの特徴
Alibabaの特徴は、冒頭で大量購入者向け通販サイトと紹介しましたが、その理由として多くの製品に購入最小数量(MOQ)があることです。
また、OEM(Original Equipment Manufacturing)可能な製品も多く、注文数量などによっては無料でロゴ入れをしてくれるサプライヤーもいるようなので、自社ブランド品の作成も可能です。
下の例のようなスマホケースでは”100個以上から注文を受け付けますよ”ということですね。
そして単価を比較してみると、最大で0.3$の差があるということです。
購入数量が多くなれば、それに伴い送料(shipping cost)も変わってくること、場合によっては関税がかかることがあるのでそれらも考慮しなければなりません。
Samples と書かれていれば、Buy Samples をクリックしてサンプルを購入することも可能です。が…
Alibabaにおいてのサンプル購入の場合は、べらぼうな金額になります。
スマホケース1個のサンプル、5,000円超って!?どこのブランド品やねん…買えるかいな
じゃあ、どうしたらいい?
何個買ったら送料はいくらかかるの?
値下げ交渉はできるかな??
納期は何日かかるんだろう???
などといろいろな疑問がでてくることでしょう。
興味のある商品があったらセラーにコンタクトをとってみましょう。。。その前にID登録が必要です!
IDを登録しよう
HOMEページの Join Free から進みます。
”会社名”は個人名でもOKです。
”同意して登録する”と、中国語で書かれたメールで6ケタの数字が送られてきます。
送られてきた数字をチェックコード欄に入力して終了です。
Congratulations! の画面になれば登録完了です。 お疲れ様でした。
sellerにコンタクトをとる
sellerとのコミュニケーション手段として、便利なチャット機能があります。
商品詳細ページ右端の Chat Now のアイコンをクリックしてみましょう。
クリックするとチャット画面が現れるので、 Hello. などとりあえずは挨拶から始めてみると良いかもしれません。
また、画面右上の Messages をクリックすることで、大きなブラウザでチャット画面を見ることもできます。
買い方と注意点
Alibaba.comでの購入となると、少なくとも数万円以上の金額の買い物となるでしょう。
それが良い買い物であったかどうかは代金支払いに至るまでの交渉や商品知識、関税など法規制の知識が影響することがあります。
あとになって「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、いくつかの注意点をご紹介していきます。
在庫・納期の確認
商品ページに掲載され、選択可能なものでも在庫切れだったりすることがあります。
How is the stock status?(在庫の状況はいかがでしょうか?)など、まずは在庫確認が必須です。
目当ての商品が在庫切れだった場合は、
How many days does it take to produce them?(それらを生産するのに何日かかりますか?)または、
How many days can you ship them at the latest?(遅くとも何日以内にそれらを発送できますか?)
などと聞いてみると良いかもしれません。
製品の現物確認
もし日本の通販サイトで買い物をしたら、掲載されている画像と同等の製品が送られてくるのは当たり前です。が、
Alibabaなどではそんな日本の常識は通用しません。
実際の素材やデザイン、質感などが商品名のものと異なるなど普通にあることです。
酷いものになると、日本の有名メーカーのカタログを丸パクリし掲載する、といった具合ですから…
なので、そのへんはしつこく突っ込んだ質問をするなどして、web画像ではなく手元にある製品の画像を見せてもらうことが望ましいでしょう。
単位・パッケージの確認
スマホケースほどの大きさの商品であれば、例えば100個なら100pcsと数えるのが当然でしょう。
しかしAlibaba.comでは、ロット売りであるものがあります。
商品ページの画像が10pcs入りbagだとしても、単価は1pcsの価格を表示しているなんてのは珍しいことではありません。
都合のいい思い込みをせず、確認しましょう。
Shipping method(Trade Terms)の確認
通販サイトで買ったものが自宅まで届く、とは日本では当たり前のことですがAlibabaではそうとは限りません。
発送された荷物について、どこまでがどちらの責任であるのかの取り決めが Trade Terms(取引条件)です。
それぞれ、内容の頭文字アルファベット3文字で表記されます。
EXW | Ex Works | 工場渡し |
---|---|---|
FCA | Free Carrier | 運送人渡し |
CPT | Carriage Paid to | 輸送費込み |
CIP | Carriage and Insurance Paid to | 輸送費保険料込み |
DAT | Delivered at Terminal | ターミナル持込渡し |
DAP | Delivered at Place | 仕向地持込渡し |
DDP | Delivered Duty Paid | 関税込持込渡し |
FAS | Free Alongside Ship | 船側渡し |
---|---|---|
FOB | Free on Board | 本船渡し |
CFR | Cost and Freight | 運賃込み |
CIF | Cost, Insurance and Freight | 運賃保険料込み |
DAP と書かれていれば自宅などの宛先住所まで届けてくれるということです。
Trade Termsは商品の数量や性質によって変わることがありますので注意が必要です。
FOB などの場合は、日本へ陸揚げされたあと港湾などへ引き取りに行き、税関へ赴いて通関手続きなどを自分でやらないといけません。
通関手続き
通関手続きは書類の作成と納税、それと品物の開封検査です。
申告書類の作成は、税関建物内に設置されている専用のパソコンを使って出来ます。
輸入申告登録は、マニュアルを読んだり職員さんに聞きながらなんとかできました。
輸入申告登録をベースに輸入許可通知書が発行されます。
申告額559,099円に対して課せられた税金(輸入関税、消費税、地方消費税)の総額は65,700円でした。
書類が終わったらカートンのセキュリティチェックをしてもらいます。空港にあるレントゲンの手荷物検査と同じようなやつですね。
X線検査と同時に開封検査もあります。開封検査はその名の通り一部のカートンを開封して、目視による検査を行います。
関税などを納め検査を無事にパスできれば、晴れて輸入手続きは終了です!
関税について
輸入品の内容によっては関税がかかる場合があります。
詳細については、税関(Japan Customs)の少額輸入貨物に対する簡易税率などをよく読んで参考にしてください。
EMS(ChinaPost)
日本郵便の場合は、税付き郵便として宅配時に関税と手数料を徴収されます。
画像の例では、関税が400円、消費税・地方消費税が1,500円、日本郵便の手数料が200円が荷物受取時に支払うことになります。
Fedexなど
フェデックス(Fedex)、DHLなどの民間エクスプレス業者の場合は、宅配の後日に請求書が送られてきます。
日本郵便と違って、税金+手数料的なものが上乗せされるので割高になりがちです。
取り止め
商品が発送されたにもかかわらず税関で引っ掛かり、発送国から出国出来ないことを「輸出取止め」、日本へ到着したにもかかわらず税関で引っ掛かり保管されることを「輸入取止め」と言います。
航空危険物や偽ブランド品などが含まれていない限りそのようなことはないはずです。が、
お国柄でしょうか、原因不明の輸出取止めに遭うこともあります。
輸出取止めなどの出荷異常については以下のようなことが原因と推定されます。
①差出人への返送【住所が判読できない/完全ではない、など】
②通関問題【税関による差押え/輸出入禁止品目/制限品目が入っている、など】
③紛失、破損
私の場合は、1回目EMSで輸出取り止め、2回目船便で再度輸出取り止め、3回目SGH(SAGAWA EXPRESS CO.,LTD.)でようやく出国できた経緯があります。
特に危険物や違法なものは入っておらず、カートン1個で10kgにも満たないものでしたが、輸出取止めとなった理由は未だに原因不明です。
送料と所要日数
国際便の輸送方法で多く用いられるのがEMS(国際スピード郵便)です。
中国から世界各国までのEMSの料金表を載せておきますので参考にしてください。
この料金表からすると日本あては、最初の500gで67元(約1,139円)で、500g毎に14元(約238円)が加算されるということです。
商品やサプライヤーによっては配送会社や輸送方法が異なり、選択の余地がない場合もあります。
EMSで発送された貨物の多くは、遅くとも2週間、早ければ数日で届けられるはずです。
フェデックス(FedEx)やDHLなどの国際的なエクスプレス業者であれば、コストは少々割高ですがスピードではダントツの速さです。
ただし、発送されてから到着までの所要日数は、発送エリア、税関や港湾の混み具合、貨物の物量、悪天候、経由地の中継など様々な要因に左右されるということを認識しておくべきでしょう。
決済とトラッキング
注文と支払い
注文が決まったらいよいよ支払いです。
支払い方法については各商品ページに記載されてますが、どこも同じようにクレジットカードやデビットカードなどが使えるようです。
購入が決まったら Pay Nowから Make paymentをクリックして支払いページへ行きます。
クレジットまたはデビットカードでの支払いならラジオボタンにチェックを入れ、必要情報を入力
①Product Amount(商品代金) と
②Logistics(送料) の合計が
③Order Amount となり、
④Transaction Fee の手数料が約3%ほどかかり、
⑤Exchenge Rate がその日の為替レートで計算されたものが支払総額となります。
高額な取引(だいたい10万円以上)の場合などは、前金(Initial payment)と残金(Balance payment)の2回に分けてに支払いになるようになっています。
successfully processed の表示が出れば支払い完了です、おつかれさまでした!
貨物の追跡
注文後の進展状況については My Alibabaページの Order Detailsから確認することができます。
Order Statusが
Waiting for supplier to shipなら未発送、
Shipment Startedなら発送手続きに着用済み、
Waiting for delivery confirmationなら輸送中、ということになります。
詳細は View MoreからOperation Recordsをクリックすると表示されます。
SHipped と表示されていれば、すでに発送済みで輸送中ということになります。
発送に関する詳細は Shipping Details から確認することができます。
この例では Express EMS-EV———CN(輸送業者・トラッキングナンバー) が表示されていますが、必ずしもそうでない場合があります。
その場合にはサプライヤーに、Has it already been shipped?I would be grateful if you could tell me the tracking number.(すでに発送済みですか?トラッキングナンバーを教えてもらえるとありがたのですが。)など聞いて教えてもらいましょう。
届いたら